プアオーディオブログ

貧乏人がオーディオについて書くブログです。

ちょっと怪しいお店、プロケーブルのRCAケーブル

オーディオファイルなら知っている方も多いと思います、プロケーブルというお店でケーブルを買ったので感想を少し書きたいと思います。

 

 DACヘッドホンアンプの環境が一通り出来上がったので「次はこだわったケーブルだ!」と思いまして、ケーブルをいろいろと見ていました。

DACとアンプを繋ぐRCA端子のケーブルです。

しかし、オーディオ用のケーブルとは高いものですね。

エントリーモデルでも7000円、8000円しますから、本当に高くて買うのをためらいます。

それに私の使っている、Mojo3.5mmステレオミニプラグなので、買える製品はさらに狭まります。

そこで見つけたのがプロケーブルというお店だったというわけです。

かなり過激な内容が長文で書き連ねてある、独特のサイトは奇妙な魅力があります。

ステレオミニ→RCA端子の品質の良さそうなケーブルが手頃な値段で売っていたので、物は試しと購入しました。

プロケーブルとは

プロケーブルは、その名の通り、プロが使うケーブルを売るショップです。

BELDENモガミカナレといった、スタジオで使われるようなケーブルをとことんおすすめしています。

プロ用のケーブルの、音に脚色をしないフラットさが高音質の要だと信じているようです。

PRO CABLE - プロ用高性能/デジタル・映像ケーブル -オーディオ用 - プロケーブル

また、オーディオのコラムのようなものもあります。

内容はかなり過激というか極端なものですが、結構面白いです。

 

レビュー

BELDEN88760というケーブルで制作されたMini to RCAMini to XLRを購入しました。

88760はアメリカのBELDENのケーブルなのですが、とても硬くて取り回しがしづらいです。

赤いフッ素化エチレンプロピレンで絶縁された2芯のケーブルです。

導体を包む被覆もフッ素化エチレンプロピレン、アウターもフッ素化エチレンプロピレンです。

中の導体は錫メッキ銅線で、その周りのシールドはアルミニウム、ドレイン線も導体と同じく、錫メッキ銅線です。

Analog & Digital Audio Cable - Belden

BELDEN ベルデン 88760 ラインケーブルの王者 (8412の現代バージョン)- プロケーブル

 

デザイン

見た目は質素ですが質がよく、丁寧な印象を受けました。

ケーブルはずっしりと重たく、先程の通り、硬いです。

コネクタはノイトリック製で、とても丈夫そうです。

Mini to RCAが50cmで2900円、Mini to XLRが1mで3600円でした。

f:id:spasexrom:20190123233404j:plainf:id:spasexrom:20190123233423j:plainf:id:spasexrom:20190123233412j:plain左右の区別のために”左”と書かれた紙テープが巻かれています。

分岐の部分は熱収縮チューブで巻かれ、絶縁されているようです。

NEUTRIKのコネクタやBELDENのケーブルと相まって質実剛健という印象を受けました。

値段が値段なので、高級RCAケーブルのようなラグジュアリーさはありません。

f:id:spasexrom:20190124212538j:plainゾノトーンのケーブルは青くてかっこいいので好きですが高くて買えません。



ホームページは胡散臭いですが、他のメーカーと同じく、製品に対する誠実な姿勢が伺えます。

iPhone/パソコン用ベルデン88760 ラインケーブルの王者 BELDEN(8412の現代バージョン)

 

音質

さて、音質の話です。

もとは、アンプ付属のケーブルです。

BursonAudioSoloistSL Mk2には運良くMini to RCAのケーブルが付属していました。 

 

システムはこんな感じです。f:id:spasexrom:20190124005556j:plain

BELDEN 88760でMojoとSoloistSL Mk2を接続しました。

【ヘッドホンアンプ】BursonAudio SoloistSL MK2のレビュー - プアオーディオブログ

CHORD Mojoを据え置き機としとてスピーカーに使う - プアオーディオブログ

 

 

聴いてわかったのは解像度の変化です。

 

元のケーブルは今回の88760に比べて音が滲んでいるように感じます。

88760ではにじみがなく、写真で言えば、かっちりとフォーカスが定まったようなイメージです。濁りのない蒸留水のようなクリアさです。

SoloistSL Mk2は部品点数が少ないためか、透明感のあり、また、音に脚色をしないアンプです。

88760に変更した結果、SoloistSL Mk2の良さを伸ばす形となりました。
曖昧で感覚的な話にはなりますが、信号の劣化が少なくなったような気がします。

私が感じ取れたのは解像度に就いてのことだけで、音場が広くなった、もしくは狭くなったとは感じられませんでした。

音に脚色をせず、透明度が高く、アンプの特性を殺さない良いケーブルだと思います。

 

まとめ

プロケーブルはどこか怪しげな雰囲気がありますが、その製品はとても良いと思います。

取り扱っている製品はリーズナブルな値段で良心的です。

今回のRCAケーブルも音質の向上がはっきりと感じられてとても満足です。

他のオーディオメーカーの高額なケーブルがぼったくりだとは思いませんが、私のような少額なデスクトップオーディオシステムの人にはこれで十分だと思いました。

一通りシステムが出来上がったあと、付属品からのささやかなアップグレードにはもってこいの品です。付属品からだと音質の向上がわかりやすく感じられるのでおすすめです。

 

【ヘッドホンアンプ】BursonAudio SoloistSL MK2のレビュー

BursonAudio SoloistSL MK2というヘッドホンアンプを購入したので、簡単なレビューを書きたいと思います。

このヘッドホンアンプは、海外では結構人気なのですが、国内ではそうでもないみたいです。

日本語のレビューが少ないのでこの製品に興味のある人の参考になれば良いと思います。

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BURSON AUDIOとは

BursonAudioは、二十年くらい前に、オーストラリアのオーディオマニアによって設立された会社です。

オーストラリアのメルボルンに拠点を置いています。

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箱にはカンガルーのロゴが描いてありました。

オーストラリアらしいです。

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www.bursonaudio.com

 

BURSON AUDIOは海外では人気があるらしく、Head-Fiではよく見かけますが、日本ではあまり人気がないようですね。

レビューも少ないです。

 

Head-Fiでは、アメリカのSchiitAudioとの比較をよく見る気がします。

話はそれますが、SchiitAudioといえばマルチビットDACで有名ですね。

現在のDACの主流はデルタシグマ型で、その殆どが信号を1bitに変換して出力するのですが、マルチビットDACは1bitに変換せず、16bitなら16個の抵抗でそのまま信号をDA変換します。

マルチビットDACは生産コストがとても高いので主流ではなくなってしまいましたが、SchiitAudio曰く、マルチビットDACこそが、真にピュアなDA変換を行うDACである、とのことです。

 

Bursonと同じく。Schiitの製品もとても丁寧にデザインされているようです。

日本に代理店がないので購入にはやや勇気がいりますが、いつか買ってみたいですね。

 

BURSON AUDIOの哲学

Bursonの哲学とはズバリ、オペアンプを排除したシンプル高音質フルディスクリート回路のアンプを手頃な価格で提供することです。

BURSON AUDIOの製品の特徴は、シンプルな回路であるということです。

Bursonによると、使用するパーツが少なければ少ないほど、音が良くなるらしいです。

この理論に基づいて、BursonAudioはオペアンプを使わず、必要な回路をディスクリートで組むという手法をとっています。

ホームページのロゴ下には、”A LAVISH MUSICAL EXPERIENCE”(贅沢な音楽体験)という言葉があります。

ホームページの随所に音質ではなく音楽と書かれていることもあって、Bursonは優れた音楽を提供したいと考えているみたいです。

どこのメーカーも同じことだとは思いますが。

 

BURSON AUDIOの製品

Bursonは普通のオーディオメーカーとは少し違います。

もちろん、ヘッドホンアンプやパワーアンプDACなども普通に作るのですが、マニアによって設立されたこともあってか、なかなかマニアックな製品も販売しています。

 

ディスクリートオペアンプというか、私達が普段目にするような、ICチップ型のオペアンプとはひと味違うものを販売しています。

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オペアンプのイメージはこれ・・・

 

BursonではSupreme Sound Components(至高の音の部品)と書かれて販売されています。

 

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普通のオペアンプと同じように使えます。

 

 

AudinstHUD-DX1に取り付けている様子です。

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Supreme Sound Opamp V5i by Burson - YouTube

 

 他社製品に組み込む例をこのように大々的に宣伝するので面白いです。

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Schiit Audio Lyr upgraded with Supreme Sound V5 Op-Amps – Burson Audio

 

上にも書いた、SchiitAudioのアンプに組み付けた例です。

Head-Fiで行われた改造のようですが、詳細はわかりません。

BursonもSchiitもHead-Fiで人気のメーカーということを示唆しています。

 

また、こちらの動画のプロジェクトにも協力している様です。

www.youtube.com

 

www.head-fi.org

 

SoloistSL Mk2の特徴

SoloistSL Mk2は、その名の通り、SoloistSLというヘッドホンアンプの二代目になります。

SoloistSLは、Soloistというプリアンプ兼ヘッドホンアンプの製品から、プリ部をなくし、ヘッドホンアンプとしての機能に特化させたモデルでした。

そのSoloistSLの改良版がこのSoloistSL Mk2です。

 

SoloistSL Mk2は高品位でシンプルなA級フルディスクリート回路が特徴です。

上記のとおり、BursonはオペアンプICなどを嫌い、回路をフルディスクリートで構築します。

当然、SoloistSL Mk2もその思想に基づいて設計されています。

 

電源にも厳重なノイズ対策が施されています。

 

デザインはシンプルというか無骨というかで、2mmのアルミニウム板を折り曲げて作られています。

A級動作は常に回路に電流を流し続けるのでかなり発熱します。

アルミニウム板をヒートシンクに見立てて、その熱を逃がすという、とても合理的な設計になっています。

 

やはり、”マニアがマニアの欲しがるような製品を作った”といった印象です。

www.bursonaudio.com

 

SoloistSL Mk2のレビュー

WindowsPCJRiverMediaCenter)にMojoをUSBで接続し、MojoからSoloistSL Mk2に入力しました。

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ヘッドホンはHD650K701を使いました。

ぜひMojoの話もきいてください。

CHORD Mojoをスピーカーに使う - プアオーディオブログ

 

良い点:手頃な価格と高い音質。音の鮮度が高く、高解像度。

 

悪い点:新品なのに傷があったりと、品質管理があまい。

 

音質

一聴して感じるのはそのパワフルさと透明感です。

 

上流のMojoは、高いSN比のため、真っ暗なバックから音がフッと立ち上がるのですが、Soloistはこの音の表現を全く損なわずに増幅してくれました。

部品点数を減らすことによって音の鮮度をあげるという発想が見事に効果を示しています。

 音の脚色はなく、ニュートラルな音です。

   Mojoは十分な駆動力があるアンプですが、不思議に横に広がるおかしな音場表現があり、また、なんとなく余裕のない、切羽詰まったような音が気になっていましたが、このSoloistSLの導入により、この2点の不満は見事に消えました。

変な音の広がりはなくなり、音はパワフルに迫力をましたものに変化します。

ボーカルには若干の艶がのり、エロティシズムな表現を得ましたし、楽器は立体感というリアリティを獲得します。

そして、HD650の特徴である深い低音が更に沈みこんで心地よく鼓膜をゆらします。

強力な電源とおおきなコンデンサがこの懐の深い音を実現しているのでしょう。

また、K701は美しく煌めく伸びやか高音が特徴です。

Soloistに一切のベールはなく、K701が美しい高音を奏でる邪魔は絶対にしません。

むしろさらに伸びやかになった気さえします。

Bursonは”SoloistSLはすべてのヘッドホンのポテンシャルを引き出せる”と謳っていましたが、それは明確な事実です。

 

きづいたのですが、A級の特徴なのでしょうか、ボリュームをあげても音が痛くないです。

 

まとめ

このSoloistSL Mk2の音質は当然ですが、同価格帯の複合機のアンプ部を軽く凌駕します。(アンプにかけられるコストが違うので本当に当然です・・・)

メーカーの謳い文句になるほどと納得してしまいました。

オカルト的要素がなく、論理的に良い音です。

さすが、マニアのためのオーディオメーカーですね。

また、メーカーの理念が製品の随所に現れていて、感心しました。

どんなDACやプレーヤーと組み合わせても、上流の良さを壊すことなく、音を増幅してくれるいいアンプです。

4万円という価格も手頃です。

しかし、製品の外見の品質管理が若干あまいようで、新品にもかかわらず、3ヶ所ほどキズが見受けられました。勿論音質に影響を与えることはないのでさほど気になるわけでもないのですが。

海外メーカーの製品に日本メーカーのような仕上げは期待してはいけませんね。

 

 

 

 

 SoloistSL Mk2 訳文

メーカーホームページの説明を訳しました。

 

 

二代目のSoloistです。

SoloistSLは基準となるような音質を小さなボディに詰め込んで、非常に手頃な価格で提供します。

A級動作のSoloistSLはプリアンプ兼ヘッドホンアンプである、Soloistからプリアンプ部を外したものです。

16Ωに2.5Wという強力な出力で、全てとは言いませんが、ほとんどのヘッドホンのポテンシャルを引き出します。

初代SoloistSLと比べて、このSoloistSL Mk2は25%強力です。

ダイナミックで洗練された中高域の、全く新しいSoloistSL Mk2を手頃な価格で提供します。

Variable Output Stage(可変出力段)

Variable Output Stage(VOS)というシステムによって、リスナーはヘッドホンの要求に合わせた出力レベルを選択できます。

VOSは、0.18Wという低い出力から、驚くことに4Wという出力まで、市場に出回るあらゆるタイプのヘッドホンをコントロールすることを保証します。

VOSは7dBから18dBの3段階のゲインを備えています。

この高い柔軟性によって、プリアンプ部では、それが低能率の密閉型エンクロージャーのスピーカーであろうが高能率のホーンスピーカーであろうが、そのアンプが低出力の真空管アンプであろうがマッスルな高出力のソリッドステートアンプであろうが、どう組み合わせても、同じように鳴らせます。

Bursonは、美しく魅力的な音を追求する上で、妥協をしません。

 

小さなサイズに高い性能を

Bursonの特大のトランスと電源装置は、アンプを純A級で動作させる電力と16Ω時2.5Wの出力を維持するだけの電力を供給します。

内部には、SoloistSL Mk2が常に2.5Wの出力をキープすることを保証する30VAのカスタムトランスがあります。

 

Soloistの電源装置は従来の設計の2倍のフィルタ段数を採用した特別仕様の雑音濾過網を中心に構成されているため、優れた雑音除去性能を持ちます。

だからこそ、Solistは真っ黒な背景から浮かび上がる美しい音楽とともに清らかで安定したパワーを届けられるのです。

 

CHORD Mojoを据え置き機としとてスピーカーに使う

 Mojoを据え置きのUSB DACとして使うために買いました。

FPGAを使ったパルスアレイDACとCHORD社のアイディアが面白かったのでつい買ってしまった感じです。

PioneerのU-05やFOSTEXのHP-A8も中古であればMojoと同じくらいの価格で買えたのですが、結局Mojoの音が一番良いと感じたのと、上記のCHORD社に対する奇妙な興味のためにMojoを選ぶことになりました。

 

 

 

 

 

なぜUSB DACを使うか

PCオーディオにおいて欠かせないものは、USB DACです。

 パソコンからも音がでますから、パソコンもDACを持っています。

マザーボードに搭載されるDACは音楽再生用ではないので低性能であり、マザーボードはノイズの塊であります。そのため、音質は劣化します。

これらの理由がための音質の劣化を防ぐために、DACノイズの発生源から離して、高性能なDACチップによって正確なアナログ変換をしてくれる、USB DACを使うのです。

  PCオーディオの音質はDACによってかなり左右されるため、DAC選びは重要なことなのです。

ですから、5,6万円前後で良さそうなUSB DACを探すことにしました。

 RMEの開発者に訊く、USB-DACの“あるべき姿”とは? - PHILE WEB

今こそ知っておきたい「DAC」の基礎知識(前編) ー その役割や関連用語を解説 (1/3) - PHILE WEB

 

据え置き型ポータブル型

USB DACには、大きく分けて2種類のタイプがあります。

それは、持ち運びを前提としない据え置き型と、持ち運ぶことを考えたポータブル型です。

据え置き型といっても、小型でUSBバスパワーによって動作するタイプの機種については言及しません。

6万円前後の予算で買える機種は、軒並み大型で、バスパワー動作のものがすくないからです。

 

ポータブル型は基本的にバッテリーによる電源供給で動作します。

電池はUSBバスパワーよりもノイズが少ないです。

ほとんどは、持ち運びを想定されてデザインされていますが、据え置きで使える製品もあります。

ChordMojoHugoiFIMicro iDSDなんかがそういう部類に入ります。

しかし、アンプ部が弱く、大型ヘッドホンを満足に駆動できない場合があります。

Mojo、Hugo、iDSDはポータブルでは考えられないほど強力なアンプ部を持っていて、ポタアンで高級ヘッドホンは鳴らしきれないという定説を覆す製品だと思います。

 

両者の音質

さて、据え置き型ポータブル型はどちらが音質的に有利なのかですが、ヨドバシカメラとeイヤホンの店員さんに訊いてみました。

店員さんによりますと、据え置き機大きな電源をつんでいて、使えるスペースが広いのでノイズの面において、ポータブル機に対して優位であるとのことでした。

しかし、10万円以下の価格帯では、ポータブル機を視野に入れるのも良いとも。

10万円を超えてゆくと、そもそもポータブル機がすくなっていき、据え置き機の独擅場になります。

 すすめられて、iFImicro iDSDを視聴しましたが、据え置きのDACとして十分に使える音質だと思いました。

アンプのパワーも凄まじいです。

 

ポータブル機も視野に入れたところで、なにか良い機種はないかと探していきますと、

FOSTEX HP-A8”、”Pioneer U-05”、”Marantz HD-DAC-1”、”TEAC UD-501”らの評判が目にはいります。

ヨドバシでは、”Pioneer U-05”、”Marantz HD-DAC-1”をおすすめされました。

ポータブル機ですと、先程のiFImicro iDSDnano iDSDCHORDMojoHugoが音質面において高い評価を得ているようです。

 

ポータブル機か据え置き機かの先入観を排除し、上記据え置き機4機種と、Mojomicro iDSDを試聴をしました。

 

結局、Mojoの音が好みだったのでMojoを選びました。

Mojoの音もそうですが、高級オーディオメーカーCHORDへの憧れもあって、購入を決めました。

 

 

Mojoの特徴

Mojoのスペック

Mojoは非常に高いスペックのDACで、SN比はとても高く、歪み率は非常に低いです。

ほとんどの据え置きDACに負けない測定値を持ちます。

 仕様表をみるかぎり、据え置きの大型の複合機たちに負けないSN比と歪み率を持っていることが確認できます。

出力インピーダンスがとても低いので、どんなヘッドホンを接続しても、それらの影響を受けずに一定の電圧が出力されることが期待できますね。また、ダンピングファクタの良さも期待できます。

Mojo|Chord Electronics|株式会社aiuto PCパーツ・周辺機器 総合代理店

 

 

据え置きとして使えるか

ポタアンを据え置き機として使えるか、ですが、開発者の人曰く、据え置き機として使えるようにデザインしてあるそうです。

Mojoを満充電で使用するとき、バッテリー消費に合わせて電力を供給するため、バッテリーは減りません。」

と、開発者の人が言ってました。

 

MojoDAC

CHORD社DACといえば一般的なDACチップを使わず、処理能力の高い、FPGAでデジタルフィルターを動かし、そこで作られたデジタル信号をフリップフロップICと抵抗に流してDA変換する、独自のパルスアレイDACが有名です。

もちろん、Mojoにもこの独特なDACが搭載されています。

この方式のため、CHORD社のDACは非常に低ノイズ、低ジッタです。

CHORDの思想

CHORDの思想は、大雑把にまとめますと、極限までデジタル化シンプルなアナログ回路徹底した低ノイズ、歪み、ジッターの実現だと思います。

 

デジタルでできることはすべてデジタルの領域で行い、後のアナログ回路の部分は必要最低限の部品で形作られています。

その結果として、非常に低いノイズフロアやジッタ、歪み率などを達成しています。

これは、CHORD社のDACの仕様表をみれば明らかなことです。

 

CHORDのDACは、そのパルスアレイDAC原理のため、ジッターがとても少ないらしいです。(CHORDの中の人談)

 

 

また、CHORD社は、高性能なプロセッサとそこに書き込まれたWTAフィルターで、本来のアナログ波形の復元を目指しているそうです。

基本的にどのDACチップもその内部でサンプリングレートを引き上げる処理をしています。

CHORD社いわく、このサンプリングレート引き上げ処理の際の精度の低さとサンプリングレートの低さゆえ、トランジェント(音の立ち上がりや消え入り)の再現が不正確であり、それゆえに楽器の音色や音像の定位、音源との距離感の再現が甘くなっている、とのことです。

トランジェントの再現が正確ということは音が耳に到達する際の時間差の再現が正確であること、と言い換えることができると思います。

すなわち、トランジェントの再現が正確=時間精度、時間軸解像度が高い、ということになります。

 

 「無限のタップ数で途方もなく高い周波数にサンプリングレートを引き上げれば原音の信号を復元できるんじゃね?てことはトランジェントも正確に再現できるよね」という発想でDACをデザインしています。

ようは、無限にデータを参照(無限のタップ数)して、アップサンプリングを行い、原音の信号を復元しようというわけです。

このアイデアを実行するには強力な演算能力が必要なため、わざわざFPGAを使っているのですね。

 

Mojoも、他のDACと同じく、この思想に基づいてデザインされ、そのタップ数は26000タップくらいで、数千倍のオーバーサンプリングを行うそうです。

最廉価モデルであるMojoでも、普通のDACの数百倍の処理能力があるらしいですね。

 

 高いサンプリングレートがトランジェント特性を改善するというのは、なるほどと納得のいくアイデアです 。

ハイレゾ音源は可聴域を超えた高い周波数の音を記録できるから音が良いのだ”、という主張や、反対に”可聴域外の音は、読んで字のごとく、聴こえないのだからハイレゾは無意味だ”、という主張をみかけます。

私は、可聴域云々よりもハイサンプリングレートの時間軸に対する正確さが音質に寄与しているというアイデアのほうがしっくりきます。

たしかに、「ハイパーソニック・エフェクト」というものもあるので、高い周波数を記録できるから音が良いという主張も正しいと思いますが。

 

時間軸精度にこだわるMQAのアイデアとCHORD社のアイデアは似ている部分がありますね。

 

 

Mojo レビュー

良い点:素晴らしい音質と高いスペック、強力なヘッドホン出力とライン出力

 

悪い点:PCでの再生の不安定さ、発熱

 

Mojoはとてもハイスペックです。PCM32bit/768kHzDSD11.2MHzまでと、とても高いスペックの音源に対応しています。

また、ヘッドホンアンプは強力で、SENNHEISER HD800やHD650、AKG K812といったハイ・インピーダンスもしくは低能率の高級ヘッドホンを十分なパワーで駆動できます。

ベイヤーダイナミックのT1はちょっと厳しい感じでしたが・・・

それでも、ポタアンだと言うことを考えれば驚異的です。

ライン出力モードでの出力は3Vとなり、普通のDACのライン出力よりも強力です。

PC(Windows)での再生に若干の不安定さがあります。

JRiverMediaCenterでの再生で、Kernel Streamingを選択してDSD音源を再生するとソフトが落ちるという現象に悩みました。

ASIOドライバーの導入によってPCM、DSDともに安定して再生できるようになりましたが、JRiver以外ではわかりません。

 

スピーカーでMojoを使う

スピーカーはYAMAHANS-690iiiというモデルです。

アメリカンウォルナットの化粧板のエンクロージャーで美しい見た目です。

3wayのスピーカーで、30cmの巨大なウーファーを搭載しており、そのおかげで自然な迫力の低音が楽しめます。

ソフトドーム系のスピーカーで、ゆったりとしたナチュラルな音です。

YAMAHA NS-690IIIの仕様 ヤマハ

ヤマハ – 日本

古いスピーカーですが、今の小型ブックシェルフスピーカーに音質で負ける気配はありません。

しかし、貧弱すぎるアンプが悩みです。

YAMAHAA-S301というプリメインアンプなのですが、これは2万円前後の入門用モデルです。お金が無かったのでこれしか買えませんでした。

いつかLUXMANのアンプが欲しいです

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MojoをWindows10のパソコンに接続して使います。

再生ソフトは音質に定評のある、JRiverMediaCenterです。

 

 再生ソフトは音質にかなり影響を与えるので吟味したほうがよいです。

JRiverMediaCenterはその音質もさることながら、楽曲の管理がとてもしやすいのでおすすめです。

マニアックなソフトは、自分のブログで恐縮なのですが、こちらにまとめてあるのでぜひ御覧ください。

ハイレゾ再生が可能な高音質再生ソフトを7つ紹介 - プアオーディオブログ

 

 

”PC→Mojo→アンプ→スピーカー”という構成になります。

 

もとは、DENONのDA-10というポータブル機とKORGのDS-DAC-10という小型USB DACを使用していました。

 

余談ですが、ヘッドホンアンプと接続したときの感想も書いたのでぜひみてください・・・

【ヘッドホンアンプ】BursonAudio SoloistSL MK2のレビュー - プアオーディオブログ

 

Mojoの音質

Mojo解像度がとても高く、これまできこえなかった音がきこえてきます。

それはとても小さい音ですが、それがきこえるということはとても大切なことで、音楽を豊かにします。

 

ボーカル入りのジャズを聴きました。

音のつながりはナチュラルで、不自然なものを感じさせません。

また、音の立ち上がり消え入りがとてもリアルです。

立ち上がるときは、暗闇のステージにパッと照明が当たるように素早く、消え入るときは、残響音のリアルさに驚きます。

つまり、トランジェントですね。

ボーカルも楽器の音もかっちりと定位しています。

これが、ワッツさんのいう時間軸の正確さなのでしょう。

女性ボーカルの声は艶やかで、生々しく、そのリアルさと言ったら目を瞑ればそこにいるのではないかと錯覚するレベルです。

NS-690iiiの甘い音色とMojoの中域に重きを置いた音づくりは良く合います。

女性ボーカルの声を柔らかく魅力的に表現できています。

どちらかというと暖色系で、HP-A8U-05のようなキレのあるクールなサウンドではないです。

そのぶん、耳に心地よい音なので、ボリュームをつい上げてしまいがちです。

 

CHORDの中に人によるとウォーム系という評価がありますが、ノイズをすくなくなると、音の硬さがなくなり、あたかも、ウォームな音と錯覚するらしいです。

逆に、ノイズがあると一見、硬質でクールな音質だと感じ、高解像度と勘違いするとも。

しかし、意図的にクールな音を作ることもあると思いますから、一概に否定することはできません。

CHORDの主張がどこまで真実なのかもわかりませんしね・・・

 

ところで、このMojoというネーミングデザイン音質はとてもマッチしていると思います。

Mojoという言葉は麻薬など薬物の虜になるという意味のスラングとして使用されるようですが、Mojoの独特の音質には妙味があります。それこそ、薬物的な中毒を引き起こす妙味です。

また、ボディに埋め込まれた、極彩色に光るサイケなビー玉は、幻覚剤のみせる世界を彷彿とさせます。(もちろん薬物を仕様したことはありませんが)

 

まとめ

Mojoは、小型ながら据え置き機に負けない性能と、それに裏付けられた音質を持つ、素晴らしいDACです。

 

 いささか変態的なデザインの製品ですが、私はとても好きです。

意味もなくカラフルに光るCHORD社の製品には,常識にとらわれないものづくりのクリエイティビティを感じます。

しかし、その小ささゆえにオーディオ機器の持つ独特のインテリア的性質は持ちえないので、その点、心細く思います。

 

 

 

Macbook Proは高音質

13インチ、Touch BarなしのMacbookProを買いました。

プロセッサがInter第7世代なので2017年モデルだと思います。

17万円くらいしたと思います。

www.apple.com

 

 

 

 

MacWindowsの音質

PCオーディオの世界では、Macの方が音質的に優れているという意見が多いかと思います。

 

MACのパソコンとウィンドウズのパソコンの決定的な違いにつきまして

Windowsの音質が悪くてビックリした話 - すまおじ.com

PC ネットワーク オーディオ高音質への手引き。逸品館が考えるより良い音、より良いオーディオとは。

WASAPIやASIOを使えばビットパーフェクトで出力できるので、音質に優劣はないはずですが。

 

 せっかく、MacbookProを購入したので、WindowsPCに比べて、音質がよいのかどうか、確認してみたいと思います。

また、iPhoneの音も聴いてみたいと思います。

 

MacApple製品)の音質と、USB DAC武装したWindows10マシンの音質も比較します。

 

Macbook proは、プロケーブルのサイトで紹介されている、「機器セット」を設定しました。

procable.jp

 

比較する環境

Macでの音楽再生の環境は以下の通り、Mac及びiPhoneのアナログ出力から、自家製真空管アンプに接続し、AKG K701で音楽を聴きます。

Macとアンプをつなぐケーブルはオーテクのクソ安ケーブルです。f:id:spasexrom:20181014230524j:plain

音楽再生ソフトはiTunesです。

Audirvanaを使いたかったのですが、お金がなくて買えませんでした。

audirvana.com

 

Windows10のパソコンの環境は以下の通りです。

DA-10という、1万円くらいのポタアンをDACとして使い、同じく自家製アンプに繋ぎます。

ケーブルは同じくオーテクのクソ安ケーブルです。

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音楽再生ソフトはJRiverMediaCenter23です。

jriver.com

WinPCは自作です。

グラフィックボードとUSB増設ボードが高音質の秘訣です。

適切な、PCIeスロットに取り付けるUSBボードを購入し、導入すれば、音質が向上します。

私は、US3-2PEXS

PCオーディオ音質向上!/tX-USBexp&FanNoiseFilter2 – zionote@blog

【USBインターフェイスカード】USB-DACの音質向上!REX-PEU3X(RATOC)【レビュー】

USBボードはちゃんと選べば音質がよくなるようです #お薦めUSBボード – purepureさんの個人的日常 正式版

価格.com - 『PCオーディオ用途です。』 RATOC REX-PEU3 (USB3.0) 咲夜@メイド長さんのレビュー評価・評判

これらの記事をご覧ください。

 

音楽再生ソフトによって音質が大きく変化することはご存知かと思います。

今回、Macでは適切な、つまり、有料の音楽再生ソフトが使えなくて残念です。

Audirvanaを買える日がいつか来るかもしれません。

 

比較

さて、聴く曲は以下です。

 

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Pure-AQUAPLUS LEGEND OF ACOUSTICSから、夢想歌

 

Macはそのままでも十分に解像度が高く、特に不満がでるような音質ではありません。

わずかに暖かみのある音で、ボーカルの声も艷やかで伸びもよいです。

このアルバムは全体を通して、空間を認知しやすい音作りなのですが、Macはその特徴を十分に発揮してくれました。

定位感もなかなか良いです。

WindowsPCはUSB DACを接続しているのですが、Macが負けている様子はないですね。

MacDAC性能の高さに驚きました。

 

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軌跡jdkアクースティックスからセルリアンブルーの恋

 

アコースティックのなまめかしい響きが美しく聴こえました。

瑞々しいバイオリンのきれいな音とヴォーカルがうまく再現されていて、小気味よいです。

 

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Quiet Winter NightからDele ale ord og tanker

Quiet Winter Night - ハイレゾ音源配信サイト【e-onkyo music】

 この曲はヴォーカルが二人いるので定位感がわかりやすいと思います。

また、教会特有の響きもあってか、3次元のイメージを把握できると思います。(ヘッドホンでは無理ですが)

 

Macはこの曲の良さをすべて引き出しているとは思いません。

定位はきれいにきまっていますが、音の立ち上がり、消え入りの甘さが感じられます。

余韻の表現に若干不満があります。

しかし、これはDA-10にも言えることです。

 

 

結論

MacbookPro(の内蔵DAC)の音質はいいです。

これは間違いありません。

しかし、iTunesではMacの本来の音質が発揮されません。

 MacでPCオーディオを始めるなら、外付けのUSB DACは不要と思われます。

 

PCオーディオで環境を突き詰めていく場合はWindowsで自作したほうがいいです。

電源や、マザーボード、メモリ、ストレージ、USB拡張カード、CPUなど、構成部品を吟味できます。

Macでは、当然ですがそれができません。Macが、完全に音質に配慮した設計になっているわけでもないです。

 

そして、なんども申し上げますが、音楽再生ソフトは、音質に大きな影響を与えます。

Audirvanaなどの、高音質ソフトを使った場合では、評価が変わるはずです。

断言いたします。

再生ソフトで音が変わるということは、本当に多くの方がおっしゃっています。

音楽再生ソフトで音質は変わるのかな?(追記アリ) : 例の仮想通貨BLOG

PC 音楽再生ソフトを比較してみた - 使ってみた いろんなオーディオ・PC機器

【PCオーディオ】パソコン用オーディオプレーヤーでも音質が変わる!?聴き比べチェック!!【無料ソフト】 - コスパ重視のオーディオレビュー

PC上の音楽再生ソフトはどれが一番高音質? その1 uLilith/Foobar2000/WINAMP ◆AUDIO STYLE◆

難易度レベル別で紹介!PCの音質を向上させる7つの方法 - Moxbit

流行のハイレゾ再生、ソフト選択で音質劣化に

[試] 高音質プレーヤーで音楽を楽しむ | 高音質ソフトでPCオーディオをレベルアップ | 試行錯誤ライフハック

【PCオーディオを極める!】お勧めPCオーディオ再生ソフト JPLAY 導入編 | | 吉田苑 オーディオ機器【アンプ・スピーカー】

 

WindowsPCで使える、高音質再生ソフト達は下です。

ハイレゾ再生が可能な高音質再生ソフトを7つ紹介 - プアオーディオブログ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハイレゾ再生が可能な高音質再生ソフトを7つ紹介

ハイレゾ再生が可能な高音質再生ソフトについて考える - プアオーディオブログ

上の記事ではPCオーディオを楽しんでいる方からすれば、非常に常識的でありきたりなソフトを3つだけ紹介しました。

 

 

ここでは、更に上の音質を目指す上で必要なソフトウェアをいくつか紹介したいと思います。

個人の感想にはなりますが、ランキング形式で、順位をつけさせていただきます。

各ソフト、簡単な紹介と音質や使い勝手の所感を述べさせていただきます。

いずれのソフトウェアでもハイレゾ(192kHz/24bit)の再生が可能です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 各評価の最後に公式サイトへのリンクがあります。

 

 

 

語彙力がありません。

できるだけ簡潔明瞭に感想を書きたいと思いますが、曖昧な表現があります。

ごめんなさい。

JRiverMediaCenterがリファレンスです。

 

 

テンプレ


解像度
クリアさ
情報量
音の傾向(高音が綺麗とか、低音がよくでるとか)
音の広がり方

その他

 

これらについて評価します。

 

表現

解像度の高さについての表現を定義したいと思います。

 

圧倒的に高い。・・・・最上級

極めて高い。・・・・・2番め

非常に高い。・・・・・3番め

高い。・・・・・・・・普通

 

というふうに階級を分けていきたいと思います。

 

音の広がり、立体感について

ここでは、下記の図を使って、音の広がり、立体感について考えます。

縦方向もあると思いますが、よくわからないので前後左右の4方向だけにしました。

 

f:id:spasexrom:20180616155159j:plain

 

自分の頭の方に来る音をF

左右に広がる音をLとR

後ろの方に広がる音をB

として考えます。

LR方向に積極的に広がる音を「平面的な音」と、ここでは定義します。

FBLRと、全方向にバランスよく広がる音、三角形BLRを作る音の広がり方、三角形FLRを作る音の広がり方、この3つを「立体的な音」と定義します。

 

環境

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貧弱ではありますが、上記の環境にて聴きます。

貧困のためのオーディオなのでゆるしてくださいませ。

 

 

比較に使った楽曲

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   Pure-AQUAPLUS LEGEND OF ACOUSTICSから夢想歌

 

 

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一青窈ハナミズキ

 

 

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軌跡 jdk アクースティックスからセルリアンブルーの恋

 

 

 

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Waltz for DebbyからWaltz for Debby

 

この4曲をそれぞれのソフトで聴いた感想です。

 

JRiverMediaCenter(JRMC)

メディアセンターという名の通り、音楽再生の他にも動画プレーヤーやフォトビューアーとしても使えます。

いずれの機能も高品質だと思います。

 

対応しているフォーマットが非常に多く、あらゆるサンプリングレートのソースを再生できます。

PCMの現段階の最高スペックのサンプリングレートである768kHzの音源も再生できます。

DSDはASIOで512、DoP方式で256まで対応しています。

DSD形式の DSD64, DSD128 や DSD 2.8MHz, DSD 5.6MHz は何が違う? - Soundfortのいい音紀行♪

SoXResamplerという高品質のリサンプラーを搭載しているのも特徴の一つです。

192kHzまでしか対応していないDACで384kHzの音源を再生する際は、リサンプラーでダウンサンプリングして再生します。

逆に、高いサンプリングレートへとアップサンプリングすることもできるので、楽しいですね。

 

 

解像度が高く、クリアな音です。

音の傾向は若干高域よりな印象をうけます。

高音がよく伸びていて心地よいです。

 

LR方向への広がりが強い、若干、平面的な音に感じられました。

 

有料ですが、操作性が非常によく、楽曲の管理がとてもしやすいのでおすすめです。

 

 

www.jriver.com

 

Bughead

Bugheadは日本人が開発した高音質ソフトです。

ASIOの仕様を前提とした設計で、WASAPIKSには対応していません。

ASIOドライバーが配布されていないDACを使う場合は、ASIO4ALLで対応できます。

 

PCのジッター対策極限まで行った結果、高音質が得られたといいます。

Bugheadを読み解く上でのキーワードはジッターです。

PCのメモリの上に音楽ファイルを展開する、いわゆるメモリープレーヤーなのですが、メモリ番地にまでこだわった設計で熱意が伝わります。

Windowsのシステム領域が占領するメモリチップの付近に音楽データを展開すると音が悪くなるらしいです。)

Bugheadの衛星的ソフトウェアと併用することで最大の音質が得られます。

 ハードウェアの面でも厳しいものが要求されます。

最高音質で再生するには、高性能なCPUにDDR4のメモリを32GBが必要とのことでした。

また、マザーボードVRMのフェーズ数にもこだわるという徹底ぶりです。

 

操作性はとても悪いです。

 

 

音質は最強だと思います。

解像度は高く、情報量も多いです。

 

B方向に広がりを持った、立体的な音だと感じました。

 

分離感も非常によく、整然としていて音と音が混じりません

声や楽器があるべき所にある感じで、すぐれた定位感です。

他のソフトが音を描写しているとすれば、Bughead空間を描写しているといえるでしょう。

 

音の立ち上がり、消え入り(トランジェント)の部分が優れていて、暗闇からふわりと楽器や声が浮かんできます。

 

Bugheadを聴いたあとにJRiverや他のソフトを聴くと、定位が曖昧で、音がごちゃごちゃとしている印象をうけます。

 

WavePcmUpconverPlayer(WPUP)

例えば、SONYDSEE HXのようにビット拡張高域補間をしながら再生してくれるソフトです。

また、高域補間をしてファイルを保存することもできます。

 

音質はクリヤーでJRMCに比べて、若干FB方向への広がりを感じます。

解像度は高いですが、JRiverと比べて音の厚みがないかなと思います。

 

下記リンクよりサイトにアクセスできます。

Wave Pcm Upconvert Player / DSD to PCM Converter

 

XXHighEnd

なかなか聞かない名前ですが、超高音質プレーヤーであることは間違いありません。

 

ハイエンドの音を目指して開発されたソフトで、オーディオ的な音がします。

ホームページは独特の色使いと見づらさのせいで怪しさ満点ですが、ウイルスとかはありません。

ソフトのUIも独特でちょっと不気味です。

 

 

解像度は高いです。JRMCと同等だと思います。

とてもまろやかな音質で、オーディオ的です。

高域が減衰しているように思えます。

そのため、高域の伸びやかさに不満を持つかもしれませんが、長時間、リラックスして音楽を聴くには最適でしょう。

 

 

FBLRの全方向に程よく広がり、ひし形を描くような、バランスの良い立体的な音です。

音の定位感、空間表現はBugheadに及ばない印象です。

 

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www.phasure.com

 

PlayPcmWin(PPW)

WASAPI専用の再生プレーヤーです。

インターフェースは単純明快、ファイルをドラッグ・アンド・ドロップして再生ボタンを押すだけです。

音楽ファイルをメモリに展開してから再生します。

 

情報量はJRMCと同等、解像力も同程度です。

 音に厚みがあり、重厚感のある雰囲気です。

定位もよいです。

https://sourceforge.net/p/playpcmwin/wiki/PlayPcmWinJp/

 

cPlay+cMP

cPlayは

cMPという、パソコンの機能を止めるソフトと併用するといいらしいです。

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デスクトップが消えてしまいました。

 

解像力は非常に高く、Bugheadに迫ります。

情報量はかなり多めです。

解像度、情報量はJRMCより上です。

傾向はフラットです。

音はB方向に少し広がります。

劣化版Bugheadといったところでしょうか。

http://cicsmemoryplayer.com/index.php

 

StealthAudioPlayer(SAP)

GUIが存在しないプレーヤーらしいですね。

.batのファイルでの操作になります。

解像度は極めて高いです。

情報量はcPlay+cMPと同等。

高域に力の入った音だと思います。(少し刺さるか?)

F方向に音が出てくる感じです。

Minimalist Audio Player

 

 

 

Bugheadが頂点。

その下でXXHighEnd,SAP,cPlay+cMP3つが競う形になりました。

上位4つは難易度が高い(使うのが面倒くさい)分、音も良いようです。

 

JRMC,PPW,WPUPの3つは簡単に使える分、音のレベルは低下する、といった感じでしょうか。

 

 

他の有名な音楽再生ソフトについて

この手の「高音質音楽再生ソフト」と呼ばれているもので人気なのはfoobar2000MediaMonkeyLilith

といったソフトたちです。

はっきりいいますと、上記4つのソフトはここで紹介した7つのソフトに音質で負けています。

 

ここで紹介した7つのソフトに比肩する音質のソフトはHQPlayerとJPLAYだけです。

ただ、(音楽再生ソフトとしては)あまりにも高額です。

 

まとめ

使い分けが大事。

 

 

 

 

 

 

 



 

高域補間を行ってくれるアップサンプリングソフトについて

アップサンプリングでCD音源をハイレゾ化します。

いわゆるニセレゾですね。

アップサンプリングは音源を劣化させていると考える方もいるようですが、ここでは、劣化ではなく、変化として、アップサン プリングを楽しむことにします。

e-onkyoで売られているハイレゾ音源のなかには、K2HDという技術によってアップサンプリングされたものも存在するみたいですね。

 

 

 

アップサンプリング、高域補間とは

アップサンプリングとは、読んで字のごとく、サンプリング周波数をより高いものへと引き上げることです。

極端な話、計算で波形を予測して作ることだと思ってもいいと思います。

 

高域補間とは、アップサンプリングによって、ナイキスト周波数が上がるのを利用して、元音源のナイキスト周波数より上の高音域を付け加えることです。

CDのナイキスト周波数は22.05kHzです。これ以上の高音域はナイキストの定理によって失われます。

人間が聞き取れる音は約20kHzまでですから、それに基づいて、CDのサンプリング周波数が決められたと考えれば自然です。

20kHzの波形を復元するには、その二倍の40kHzでサンプリングすればよいのです。

 

96kHzのハイレゾ音源のナイキスト周波数は48kHzです。

96kHzでサンプリングしたデータはその二分の一の周波数まで復元できるので、48kHzになります。

96kHzのハイレゾ音源を、スペアナで見てみると、そのナイキスト周波数である、48kHzまでの波形が見られるはずです。

 

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アップサンプリングと高域補間のメリット

PCのソフトウェア上でアップサンプリングをするメリットは、やはり音が良くなる場合があるという点です。

すべての場合において音が良くなることはありませんが、私はアップサンプリング肯定派です。

 

DACチップの性能が低く、デルタシグマ変調の前段階のオーバーサンプリング処理の精度が低い場合、予め、高精度でアップサンプリングされたデータを入力すれば、低精度なオーバーサンプリングの影響を受けにくくなって音がよくなる、という解説がされていた気がします。

 

 

Upconv

Upconvはアップサンプリングとともに、高域補間を行ってくれるフリーソフトです。

フリーソフトのページ

フリーソフト - upconvfe 0.7.x の仮公開: 59414d41のブログ

 

この2つのリンク先の説明を読めば、Upconvの高域補間の手法と、そのメリットがわかります。

ダウンロードは下のリンク先からできます。

 設定がいささか難解なので、マニュアルを読むべきです。

Upconvの解説をしているサイト

擬似的にCD音源をハイレゾ化するアップコンバートツール – Upconv - 道すがら講堂

CD のハイレゾ化 勉強中

20141229

ハイレゾ音源の価値|IKUN|note

 

実際に変換してみます。

今回は、カラヤン指揮の惑星から一曲選びます。

もちろんCDです。

木星を選びました。

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波形をみてみると、こうなっていました。

f:id:spasexrom:20181026020556p:plain

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CDなので、20kHzくらいで音が途切れています。

 

 

Upconvの設定

各項目、どのような役割があるのか、みていきます。

 f:id:spasexrom:20181026020002j:plain

 

HFCという欄はカットする周波数です。

HFAの欄をHFA3に設定し、HFC欄に20000と入力します。

すると、20kHz以上の周波数をカットし、補間します。

 

余裕をもたせて、19800という値を入れました。

これで、19.8kHz以上の周波数をカットして、そこから先を補間してくれるはずです。

 

サンプリングレートは4倍の、176.4kHzに設定しました。

Upconvによる処理後、スペアナでみると、88.2kHzまで波形がみられるはずです。

 

ビット数は24bitにしました。

32bitFloatに設定できるのですが、32bitFloatでは、ダイナミックレンジは24bitと同じ、144dbなので、ファイルサイズが増えるだけで、あまりメリットがないのでやめました。

 

次はExtra設定です。

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HFC Autoは、HFCを手動で設定したのでチェックを外します。

 

ハイパスディザのカットは、不自然に高域が強調されるのを抑える機能のようです。

頼りたいと思います。

 

低域調整は低域の音声レベルが小さくなっているものに関して、補正してくれる機能です。

悪くなることはないと思うので、チェックをいれました。

 

オーバーサンプリングについてですが、余裕をもたせたほうが良いのではないかという、素人の浅薄な考えでチェックを入れました。

 

出力モードについては、いまいち理解できなかったので、聞き慣れた、ノイズシェーピングを選択しました。

ディザレベルにも特に意図はありません。

 

Option2です。

ここではノイズリダクションや、高域を弱める設定ができます。

 f:id:spasexrom:20181026010003p:plain

ノイズリダクションはしません。

下手なノイズリダクションは、音楽を変質させてしまいそうで怖いからです。

また、今回の音源はノイズが殆ど無いので必要ないと感じました。

 

ローパスフィルタは高域が強いと感じた場合に使うと有効です。

最初なので、ここは空白にしておきます。

 

設定はこの辺で終わりにして、実際に変換してみたいと思います。

開始ボタンを押せば、変換が始まります。

 

 

変換中のCPU使用率とメモリの使用率をみてみました。

Upconvが重いソフトだとよくわかります。

32GBあるメモリのうち、約23GBが使われてしまいました。

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10分くらい経って、変換が終わりました。

最新のCPUを積んだPCならもっとはやく変換できると思います。

 

 

波形の変化

変換された音源をみてみます。

 

変換後の波形です

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40kHzあたりまで波形が現れました。

しっかりと、高音域を補間してくれたようです。

元データと聴き比べて、良いと感じたら本当の成功です。

 

同じ曲ではないのですが、本物のハイレゾ音源の波形です。

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 可聴域外の超高域があることがハイレゾ音源である根拠になるとは思いませんが、こうして超高域まで波形が見られると、安心します。

全く何も見られないと、ちょっと不安な気持ちになります。

しかし、96kHzという、可聴域を遥かに超えた周波数まで音が出る楽器はないので、20kHzを超えたあたりから何も見られなくなりました。

 

リン・レコーズのMozart: Requiem です。

f:id:spasexrom:20181026021810p:plain

Mozart: Requiem (Reconstruction of first performance) - ハイレゾ音源配信サイト【e-onkyo music】

【連載】世界の高音質レーベル詳解 「Linn Records リン・レコーズ」 - ハイレゾ音源配信サイト【e-onkyo music】

 

さて、アップサンプリング及び高域補間を行った音源の音質についてです。

CD音源で感じていた、窮屈さが軽減されました。

高域が自然に伸びていて、とても聴きやすいです。

楽器の響きも美しくなったと感じました。

高域補間の効果は間違いなくあると思います。

 

 

比較

本物のハイレゾ音源と、Upconvでアップサンプリング&高域補間を行った音源を見比べてみます。

Upconvの高域補間がどのくらいの精度で失われた高域を復元できるのか気になりました。

 

まず、e-onkyoなどで販売されている本物のハイレゾ音源を用意します。

それをダウンサンプリングして、CDクオリティ(44.1kHz)のデータにします。

そのデータをUpconvで元のサンプリングレートまでアップサンプリング&高域補間をします。

2つのデータをWaveSpectraにかけて、見比べます。

 

 

「軌跡jdkアクースティックス」というアルバムから一曲選びます。

これはe-onkyoで販売されていて、説明には、

業界初の(Hi-Res音源)録りおろしアルバム

と書かれていましたので、間違いなく、ハイレゾだと思います。

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軌跡 jdk アクースティックス - ハイレゾ音源配信サイト【e-onkyo music】

 

96kHz、24bitの音源です。

波形はこのようにみられました。

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96kHzの二分の一である、48kHzまで音の存在が確認できました。

 

これをEcoDecoTooLというソフトでダウンサンプリングします。

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このような波形になりました。

22.05kHzまで音が入っています。

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Upconvを用いて、さっきと同じ手順でアップサンプリング&高域補間を行います。

 

元音源と同じ、96kHzに変換した音源と、44.1kHzの2倍の88.2kHzのものとで、2つ作りました。

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96kHz

 

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88.2kHz

 

もとの波形とはだいぶ違いますね。

高域補間は、あくまで予測による補間なのだと再認識します。

まとめ

Upconvは素晴らしいソフトです。

アコースティックの、生楽器を使ったもの、クラシックとかそういうものをUpconvでアップサンプリング&高域補間をすると、基本的に素晴らしい音になります。

例えば、バイオリンの音は、Upconvで高域補間を行うと、より自然にきこえます。

44.1kHzの音源では、不自然とはいいませんが、なんとなく窮屈さを感じます。

 

どうじに、Upconvは難しいソフトだと思います。

最初は、設定項目が多く、何をどう設定すればよいのか、わかりませんでした。

自分で設定を弄って、自分好みの音をつくるしかないのでしょう。

ワンタッチで、簡単にハイレゾ音源が手に入る、というソフトではないと思います。

Upconvで高域補間を行うと、ノイズが入ってしまう音源もありました。

 それでも、成功した音源の音は素晴らしいものです。

 

私にとって、Upconvは難解なソフトです。

それゆえ、この記事には、間違った部分があると思います。

その場合は、間違いを指摘してくださるととても嬉しいです。

その他、Upconvのおすすめの設定があれば、どうぞ、教えてください。

Upconvと検索しても、その設定についての記事はあまりヒットしません。

これの設定について、シェアしていただくと嬉しいです。

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