プアオーディオブログ

貧乏人がオーディオについて書くブログです。オーディオにハマっていましたが、海外で放蕩したいがため、スピーカーを除いたすべての機器を処分。この頃またオーディオにハマりつつあります。

【ヘッドホンアンプ】BursonAudio SoloistSL MK2のレビュー

BursonAudio SoloistSL MK2というヘッドホンアンプを購入したので、簡単なレビューを書きたいと思います。

このヘッドホンアンプは、海外では結構人気なのですが、国内ではそうでもないみたいです。

日本語のレビューが少ないのでこの製品に興味のある人の参考になれば良いと思います。

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BURSON AUDIOとは

BursonAudioは、二十年くらい前に、オーストラリアのオーディオマニアによって設立された会社です。

オーストラリアのメルボルンに拠点を置いています。

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箱にはカンガルーのロゴが描いてありました。

オーストラリアらしいです。

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www.bursonaudio.com

 

BURSON AUDIOは海外では人気があるらしく、Head-Fiではよく見かけますが、日本ではあまり人気がないようですね。

レビューも少ないです。

 

Head-Fiでは、アメリカのSchiitAudioとの比較をよく見る気がします。

話はそれますが、SchiitAudioといえばマルチビットDACで有名ですね。

現在のDACの主流はデルタシグマ型で、その殆どが信号を1bitに変換して出力するのですが、マルチビットDACは1bitに変換せず、16bitなら16個の抵抗でそのまま信号をDA変換します。

マルチビットDACは生産コストがとても高いので主流ではなくなってしまいましたが、SchiitAudio曰く、マルチビットDACこそが、真にピュアなDA変換を行うDACである、とのことです。

 

Bursonと同じく。Schiitの製品もとても丁寧にデザインされているようです。

日本に代理店がないので購入にはやや勇気がいりますが、いつか買ってみたいですね。

 

BURSON AUDIOの哲学

Bursonの哲学とはズバリ、オペアンプを排除したシンプル高音質フルディスクリート回路のアンプを手頃な価格で提供することです。

BURSON AUDIOの製品の特徴は、シンプルな回路であるということです。

Bursonによると、使用するパーツが少なければ少ないほど、音が良くなるらしいです。

この理論に基づいて、BursonAudioはオペアンプを使わず、必要な回路をディスクリートで組むという手法をとっています。

ホームページのロゴ下には、”A LAVISH MUSICAL EXPERIENCE”(贅沢な音楽体験)という言葉があります。

ホームページの随所に音質ではなく音楽と書かれていることもあって、Bursonは優れた音楽を提供したいと考えているみたいです。

どこのメーカーも同じことだとは思いますが。

 

BURSON AUDIOの製品

Bursonは普通のオーディオメーカーとは少し違います。

もちろん、ヘッドホンアンプやパワーアンプDACなども普通に作るのですが、マニアによって設立されたこともあってか、なかなかマニアックな製品も販売しています。

 

ディスクリートオペアンプというか、私達が普段目にするような、ICチップ型のオペアンプとはひと味違うものを販売しています。

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オペアンプのイメージはこれ・・・

 

BursonではSupreme Sound Components(至高の音の部品)と書かれて販売されています。

 

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普通のオペアンプと同じように使えます。

 

 

AudinstHUD-DX1に取り付けている様子です。

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Supreme Sound Opamp V5i by Burson - YouTube

 

 他社製品に組み込む例をこのように大々的に宣伝するので面白いです。

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Schiit Audio Lyr upgraded with Supreme Sound V5 Op-Amps – Burson Audio

 

上にも書いた、SchiitAudioのアンプに組み付けた例です。

Head-Fiで行われた改造のようですが、詳細はわかりません。

BursonもSchiitもHead-Fiで人気のメーカーということを示唆しています。

 

また、こちらの動画のプロジェクトにも協力している様です。

www.youtube.com

 

www.head-fi.org

 

SoloistSL Mk2の特徴

SoloistSL Mk2は、その名の通り、SoloistSLというヘッドホンアンプの二代目になります。

SoloistSLは、Soloistというプリアンプ兼ヘッドホンアンプの製品から、プリ部をなくし、ヘッドホンアンプとしての機能に特化させたモデルでした。

そのSoloistSLの改良版がこのSoloistSL Mk2です。

 

SoloistSL Mk2は高品位でシンプルなA級フルディスクリート回路が特徴です。

上記のとおり、BursonはオペアンプICなどを嫌い、回路をフルディスクリートで構築します。

当然、SoloistSL Mk2もその思想に基づいて設計されています。

 

電源にも厳重なノイズ対策が施されています。

 

デザインはシンプルというか無骨というかで、2mmのアルミニウム板を折り曲げて作られています。

A級動作は常に回路に電流を流し続けるのでかなり発熱します。

アルミニウム板をヒートシンクに見立てて、その熱を逃がすという、とても合理的な設計になっています。

 

やはり、”マニアがマニアの欲しがるような製品を作った”といった印象です。

www.bursonaudio.com

 

SoloistSL Mk2のレビュー

WindowsPCJRiverMediaCenter)にMojoをUSBで接続し、MojoからSoloistSL Mk2に入力しました。

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ヘッドホンはHD650K701を使いました。

ぜひMojoの話もきいてください。

CHORD Mojoをスピーカーに使う - プアオーディオブログ

 

良い点:手頃な価格と高い音質。音の鮮度が高く、高解像度。

 

悪い点:新品なのに傷があったりと、品質管理があまい。

 

音質

一聴して感じるのはそのパワフルさと透明感です。

 

上流のMojoは、高いSN比のため、真っ暗なバックから音がフッと立ち上がるのですが、Soloistはこの音の表現を全く損なわずに増幅してくれました。

部品点数を減らすことによって音の鮮度をあげるという発想が見事に効果を示しています。

 音の脚色はなく、ニュートラルな音です。

   Mojoは十分な駆動力があるアンプですが、不思議に横に広がるおかしな音場表現があり、また、なんとなく余裕のない、切羽詰まったような音が気になっていましたが、このSoloistSLの導入により、この2点の不満は見事に消えました。

変な音の広がりはなくなり、音はパワフルに迫力をましたものに変化します。

ボーカルには若干の艶がのり、エロティシズムな表現を得ましたし、楽器は立体感というリアリティを獲得します。

そして、HD650の特徴である深い低音が更に沈みこんで心地よく鼓膜をゆらします。

強力な電源とおおきなコンデンサがこの懐の深い音を実現しているのでしょう。

また、K701は美しく煌めく伸びやか高音が特徴です。

Soloistに一切のベールはなく、K701が美しい高音を奏でる邪魔は絶対にしません。

むしろさらに伸びやかになった気さえします。

Bursonは”SoloistSLはすべてのヘッドホンのポテンシャルを引き出せる”と謳っていましたが、それは明確な事実です。

 

きづいたのですが、A級の特徴なのでしょうか、ボリュームをあげても音が痛くないです。

 

まとめ

このSoloistSL Mk2の音質は当然ですが、同価格帯の複合機のアンプ部を軽く凌駕します。(アンプにかけられるコストが違うので本当に当然です・・・)

メーカーの謳い文句になるほどと納得してしまいました。

オカルト的要素がなく、論理的に良い音です。

さすが、マニアのためのオーディオメーカーですね。

また、メーカーの理念が製品の随所に現れていて、感心しました。

どんなDACやプレーヤーと組み合わせても、上流の良さを壊すことなく、音を増幅してくれるいいアンプです。

4万円という価格も手頃です。

しかし、製品の外見の品質管理が若干あまいようで、新品にもかかわらず、3ヶ所ほどキズが見受けられました。勿論音質に影響を与えることはないのでさほど気になるわけでもないのですが。

海外メーカーの製品に日本メーカーのような仕上げは期待してはいけませんね。

 

 

 

 

 SoloistSL Mk2 訳文

メーカーホームページの説明を訳しました。

 

 

二代目のSoloistです。

SoloistSLは基準となるような音質を小さなボディに詰め込んで、非常に手頃な価格で提供します。

A級動作のSoloistSLはプリアンプ兼ヘッドホンアンプである、Soloistからプリアンプ部を外したものです。

16Ωに2.5Wという強力な出力で、全てとは言いませんが、ほとんどのヘッドホンのポテンシャルを引き出します。

初代SoloistSLと比べて、このSoloistSL Mk2は25%強力です。

ダイナミックで洗練された中高域の、全く新しいSoloistSL Mk2を手頃な価格で提供します。

Variable Output Stage(可変出力段)

Variable Output Stage(VOS)というシステムによって、リスナーはヘッドホンの要求に合わせた出力レベルを選択できます。

VOSは、0.18Wという低い出力から、驚くことに4Wという出力まで、市場に出回るあらゆるタイプのヘッドホンをコントロールすることを保証します。

VOSは7dBから18dBの3段階のゲインを備えています。

この高い柔軟性によって、プリアンプ部では、それが低能率の密閉型エンクロージャーのスピーカーであろうが高能率のホーンスピーカーであろうが、そのアンプが低出力の真空管アンプであろうがマッスルな高出力のソリッドステートアンプであろうが、どう組み合わせても、同じように鳴らせます。

Bursonは、美しく魅力的な音を追求する上で、妥協をしません。

 

小さなサイズに高い性能を

Bursonの特大のトランスと電源装置は、アンプを純A級で動作させる電力と16Ω時2.5Wの出力を維持するだけの電力を供給します。

内部には、SoloistSL Mk2が常に2.5Wの出力をキープすることを保証する30VAのカスタムトランスがあります。

 

Soloistの電源装置は従来の設計の2倍のフィルタ段数を採用した特別仕様の雑音濾過網を中心に構成されているため、優れた雑音除去性能を持ちます。

だからこそ、Solistは真っ黒な背景から浮かび上がる美しい音楽とともに清らかで安定したパワーを届けられるのです。