プアオーディオブログ

貧乏人がオーディオについて書くブログです。オーディオにハマっていましたが、海外で放蕩したいがため、スピーカーを除いたすべての機器を処分。この頃またオーディオにハマりつつあります。

CDをアップサンプリングしてハイレゾ化を試みる【FUSE】

Upconvという、CDの失われた高音域を予測して補完してくれるアップコンバートソフトがあります。

Upconvでのアップサンプリング+高域補完は、CDに感動的な音質をもたらしましたが、FUSEというソフトでCDのハイレゾ化を行った場合も同じように音質向上が見込めると感じました。

 

Upconvについてはこれらの記事を参照してください。

フリーソフト - upconvfe 0.7.x の仮公開: 59414d41のブログ

フリーソフトのページ

擬似的にCD音源をハイレゾ化するアップコンバートツール – Upconv - 道すがら講堂

CD のハイレゾ化 勉強中

高域補間を行ってくれるアップサンプリングソフト、Upconvについて - プアオーディオブログ

 

 

 

 

FUSEとは

FUSEは44.1kHz、48kHzのWAVファイルを2倍、4倍、8倍、16倍にアップサンプリングするソフトです。

フィルターのタップ数は最大で、2の26乗+1のタップ数です。

また、FUSEは古いソフトで、最初期のバージョンが公開されたのは2004年ですから、約15年前です。

最新バージョンのFUSE v.0.2.2が公開されたのは2007年の1月7日なので、12年前ですね。

 

PCででアップサンプリングを行う意義

 あえて、PCでアップサンプリングを行う意義は何でしょうか。

その一つにDACの手助けをする目的があると思います。

現在主流のΔΣ型DACはPCM信号の場合、その内部で、信号をオーバーサンプリングフィルターにかけたあとにΔΣ変調します。

チップの演算性能が十分に高くない場合、オーバーサンプリングで音は劣化しますから、事前にPCで高精度なアップサンプリングを行っておけば、チップの演算量を減らして、音の劣化を抑えられるというわけです。

ハイレゾ音源の音がいいのも、可聴域外の超高域の存在ではなく、これが理由だと考えることもできます。

https://av.watch.impress.co.jp/docs/series/dal/1009623.html

https://www.phileweb.com/interview/article/201612/09/411_2.html

http://www.tij.co.jp/jp/lit/ds/symlink/pcm1795.pdf

 

Upconvなどでアップサンプリング+高域補完を行う場合は、寧ろ、それらしいハイレゾ音源を作ろうという試みや、ハイパーソニック・エフェクトを狙ったものだと思いますが。

しかし、ハイパーソニック・エフェクトもどこか怪しげな雰囲気がありますし、実際のことはわかりません。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%BD%E3%83%8B%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%AF%E3%83%88

 

また、アップサンプリング機能搭載DACの解説の中には時間軸方向解像度の向上が、すなわち音質向上につながるというものもあったように思います。

 

使い方

まず、FUSEv022ダウンロードする必要がありますが、公式のページはないので、こちらからダウンロードしてください。

FUSEv022.zip - Google ドライブ

任意の場所にファイルを解凍したら、32bitのfftwをダウンロードします。

FFTW Home Page

こちらも同じように解凍したら、中にある3つの.dllファイルをFUSEv022.exeがあるフォルダにコピーしてください。

f:id:spasexrom:20190309014133j:plain

このようになるはずです。

 

これでFUSEは利用可能です。

変換したいWAVファイルをFUSEv022.exeにドラッグ・アンド・ドロップすれば自動的に変換されます。

 

SoundPlayer Lilithを使う方法

SoundPlayer Lilithを使えば操作性が向上します。

 

まずはSoundPlayer Lilithをダウンロードしてください。

SoundPlayer Lilithの詳細情報 : Vector ソフトを探す!

 

Lilithを起動しましたら、右上に金槌のマークがありますので、クリックします。

f:id:spasexrom:20190309014731j:plain

 

次に表示される画面の設定をクリックします。

f:id:spasexrom:20190309014933j:plain

 

次に、ExternalProcessをクリックします。

f:id:spasexrom:20190309015052j:plain

 

次に参照をクリックします。

FUSEをインストールしたフォルダにアクセスし、FUSEv022.exeをクリックします。

f:id:spasexrom:20190309015240j:plain

 

次は設定を書き込みます。

f:id:spasexrom:20190309015424j:plain

 

"-t" "26" "-x" "4" "%FilePath%%FileName%%FileExt%"

これをそのままコピペすれば大丈夫です。

数字26はタップ数を表します。

26に設定すると、2の26乗+1のタップ数で処理します。

数字4は何倍にアップサンプリングするかを決める数字です。

44.1kHzのファイルをアップサンプリングする場合、4倍の176.4kHzに変換されます。

 

実際の効果

FUSEでアップサンプリングした音源とCDからリッピングした音源を聴き比べてみます。

 

f:id:spasexrom:20190316031453j:plain

このような環境で試聴しました。

 

GCHAとHD650の組み合わせは広い空間と余裕のあるゆったりとした低音が楽しめます。

 

さて、FUSEによるアップサンプリングの効果ですが、音の分離がよくなり、定位感も改善され、すっきりとした、広い空間のプレゼンテーションが成されます。

音は滑らかさを増し、キツさが取れて聴きやすくなりました。

反面、CDは音が塊になっている感じが強く、良く言えば迫力を感じます。

 

 

 

まとめ

音質の向上というか、音の変化は十分に感じることができましたが、

曲によって、合う合わないがあるので、無条件に音がよくなる魔法ではないです。

 

事前のアップサンプリングによって音が変化する要因として、DACチップ内のオーバーサンプリング処理の精度の不十分さが挙げられます。

オーバーサンプリングの精度が十分に高ければ、PCでこれを行う必要はなくなるはずです。

 

FPGAで精度の高いオーバーサンプリング(アップサンプリング)を行い、DACチップに入力するという手法をとるメーカーも多いと思います。

これも、PCで事前にアップサンプリングするのと同じ発想だと思いますが、DACはリアルタイムで処理をしなくてはならないので、精度(正確さ)の面ではリアルタイムではなく、かつ豊富なリソースを持つPCには及びません。

現段階ではPCでアップサンプリングを行うことの優位性は保たれているように思えます。